Microsoft Azure ストレージレプリケーション

2020/04/18

Microsoft Azure のストレージを作成するとき、レプリケーションが 4 つあり、違いを調べたメモ

  • ローカル冗長 (LRS: Locally redundant storage)
  • ジオ(主要地域)冗長 (GRS: Geo-redundant storage) ※デフォルトで選択されている
  • 読み取りアクセス Geo 冗長 (RA-GRS: Read-access geo-redundant storage)
  • ゾーン冗長(ZRS: Zone-redundant storage)
レプリケーション方法 LRS ZRS GRS RA-GRS
複数施設にデータをレプリケート いいえ はい はい はい
レプリケーション先の施設からもデータは読み取り可能 いいえ いいえ いいえ はい
ノードで保持されるデータコピーの数 3 3 6 6

レプリケーション先の相関表

Primary Secondary
North Central US South Central US
South Central US North Central US
East US West US
West US East US
US East 2 Central US
Central US US East 2
North Europe West Europe
West Europe North Europe
South East Asia East Asia
East Asia South East Asia
East China North China
North China East China
Japan East Japan West
Japan West Japan East
Brazil South South Central US
Australia East Australia Southeast
Australia Southeast Australia East

ストレージの種類

ローカル冗長ストレージ

  • 同一リージョン内で 3 回データがレプリケートされる
    • それぞれ別の障害ドメイン(FD)、アップグレードドメイン(UD)に属する
    • 施設の障害に対しては弱い
  • コストが安く、高いスループットが提供される
    • 再構築が簡単なデータをアプリケーションで格納するときによい

ジオ(主要地域)冗長

  • セカンダリリージョンにデータがレプリケートされる

    • 地域的な停電が発生してもデータは保持される
    • プライマリリージョンが復旧できない災害が発生してもデータは保持される
    • 非同期でレプリケートされるため、セカンダリリージョンにレプリケートされていない変更は失われる可能性がある
  • データ更新の流れについて

    1. プライマリリージョンにコミット
    2. プライマリリージョン内で 3 回データがレプリケート
    3. セカンダリリージョンにレプリケート
    4. セカンダリリージョン内で 3 回データがレプリケート

読み取りアクセス Geo 冗長

  • ジオ(主要地域)冗長に加えて、2 拠点のデータに読み取り専用アクセスを提供
    • プライマリリージョンでデータが使用不可の時、セカンダリリージョンからデータを読み取ることができる
    • ストレージアカウントのプライマリエンドポイントだけでなく、セカンダリエンドポイントのデータも使用できる

ゾーン冗長

  • 1 つまたは 2 つのリージョン内の 2 つから 3 つの施設でデータがレプリケートされる

    • ローカル冗長ストレージよりも高い持続性
    • 1 つの施設で障害が発生した場合でもデータは保持
  • ブロック BLOB に限られる (2015/07/26 現在)

参考ページ