Microsoft Azure ストレージレプリケーション
Microsoft Azure のストレージを作成するとき、レプリケーションが 4 つあり、違いを調べたメモ
- ローカル冗長 (LRS: Locally redundant storage)
- ジオ(主要地域)冗長 (GRS: Geo-redundant storage) ※デフォルトで選択されている
- 読み取りアクセス Geo 冗長 (RA-GRS: Read-access geo-redundant storage)
- ゾーン冗長(ZRS: Zone-redundant storage)
レプリケーション方法 | LRS | ZRS | GRS | RA-GRS |
---|---|---|---|---|
複数施設にデータをレプリケート | いいえ | はい | はい | はい |
レプリケーション先の施設からもデータは読み取り可能 | いいえ | いいえ | いいえ | はい |
ノードで保持されるデータコピーの数 | 3 | 3 | 6 | 6 |
Contents
レプリケーション先の相関表
Primary | Secondary |
---|---|
North Central US | South Central US |
South Central US | North Central US |
East US | West US |
West US | East US |
US East 2 | Central US |
Central US | US East 2 |
North Europe | West Europe |
West Europe | North Europe |
South East Asia | East Asia |
East Asia | South East Asia |
East China | North China |
North China | East China |
Japan East | Japan West |
Japan West | Japan East |
Brazil South | South Central US |
Australia East | Australia Southeast |
Australia Southeast | Australia East |
ストレージの種類
ローカル冗長ストレージ
- 同一リージョン内で 3 回データがレプリケートされる
- それぞれ別の障害ドメイン(FD)、アップグレードドメイン(UD)に属する
- 施設の障害に対しては弱い
- コストが安く、高いスループットが提供される
- 再構築が簡単なデータをアプリケーションで格納するときによい
ジオ(主要地域)冗長
-
セカンダリリージョンにデータがレプリケートされる
- 地域的な停電が発生してもデータは保持される
- プライマリリージョンが復旧できない災害が発生してもデータは保持される
- 非同期でレプリケートされるため、セカンダリリージョンにレプリケートされていない変更は失われる可能性がある
-
データ更新の流れについて
- プライマリリージョンにコミット
- プライマリリージョン内で 3 回データがレプリケート
- セカンダリリージョンにレプリケート
- セカンダリリージョン内で 3 回データがレプリケート
読み取りアクセス Geo 冗長
- ジオ(主要地域)冗長に加えて、2 拠点のデータに読み取り専用アクセスを提供
- プライマリリージョンでデータが使用不可の時、セカンダリリージョンからデータを読み取ることができる
- ストレージアカウントのプライマリエンドポイントだけでなく、セカンダリエンドポイントのデータも使用できる
ゾーン冗長
-
1 つまたは 2 つのリージョン内の 2 つから 3 つの施設でデータがレプリケートされる
- ローカル冗長ストレージよりも高い持続性
- 1 つの施設で障害が発生した場合でもデータは保持
-
ブロック BLOB に限られる (2015/07/26 現在)
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